2011年5月29日日曜日

「前の駅を出発しております。もうしばらくお待ちください」

手紙をずっと出し忘れている

雨はずっと降っていて
そのずっとのことといったら
ずっとで
ずっとのことを考えていると
ずっとから逃げたいなと思う

昼寝するこどもにはタオルケットがかけられて
おへそは守らなくてはなりません

かみさまの垂らす釣り糸に
ひっかからないように

赤いポストが待っている気がする

雨がずっと降っていて
ぬれた服で電車に乗れば
車内の窓も曇りだす

スーツの生地はざらざらとして肌にかたいから
わたしがやわらかいのがよくわかる

となりの人の呼吸のリズム

生きているよね、ね


書いた気持ちが古くなる前に
手紙を出そう

赤いポストがあくびしている

雨がやんだらもう
知らぬ顔をされるだろう
 
 

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