2011年6月11日土曜日

6月11日

夕立がきそうな空だったけれど、まぬがれて
葉っぱの揺れる音がしゃわしゃわとしている。
風鈴をだし始めた家がそこここにあって
日暮れた帰路
風が吹くとリン、と冷たい音がする。
魔女の宅急便のキキの出発の夜みたいだなと思う。
友人のひとりひとりがそれぞれに変化の中にある。
出港した船が、帆先をさまざまにして
まとまりから離れはじめ
それぞれの姿や進路が見えるようになる。
だから、手をふることができるし
その行方を、信じ、祈ることができる。
そしてどんなにどんなに離れて、
もしかしていつかお互いが見えなくなっても
同じ海の上に違いない。
どこかでまた、会えるかもしれない。
今までだってそうやってきたみたいに。

小さな頃、
兄がゲームをしているのをそばで見ていた。
大冒険の途中、様々な土地で
たくさんの仲間ができる。
ある期間だけ一緒に戦う仲間もいれば
旅の途中から加わって、最後まで一緒に戦い続ける仲間もいる。

最後の戦いを終えて
迎えた世界の平和が、旅の終わり。
目的を果たした帰り道、仲間との別れが訪れる。

それぞれの故郷に差し掛かるたび
ひとりひとり、パーティーを離れていく。

透明な寂しさは失われない絆から生まれている。

発つことは別れ
別れは失うことではない

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