2011年7月16日土曜日

アイシー、わたしはみた。

「あのね、あらゆるものは揺れていることを知っている?音楽みたいにね」
「むつかしい話かい?物理学のようなことをきみは話しているの?」
「そう、物理的な話。そしてかんたんな話。わたしたちは揺れながら存在してる。いい?」
「わかるよ」
「出会えるということは、『振動数を共有している』ということ。波長が合うってこと」
「なるほどね」
「そこが合わないとお互いの世界が重ならない。近くにいても気づかないのよ。あなたたちグループの人々はあるリズムを共有している。みんなで同じ音を鳴らしているみたいなこと。一斉に鳴らすのだから大きな音よ。わたしはそれに引っ張られて現れた」
「なるほど」
「でもそれはわたしの主旋律ではないの。じきにわたしはわたしのリズムに戻るでしょう。そうしたらきっと、あなたたちの世界から消える」
「ぼくの世界からも消えるのか?」
「あなたがあなたの音を鳴らしていればまた会える」

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