2012年9月2日日曜日

かさなる

夜勤明けの駅のホームから
駅の隣の空き地の
草が風に揺れるのをみていた。

風はおだやかですこし冷たく湿ってる。

草と土の匂いがする。

山の貸別荘に泊まった朝
早起きして外へでたら
同じように朝の散歩にでていたおばあちゃんが
貸別荘の前の坂道をあがってきた。


その時みたいな匂いと風だし


部活の朝練に
眠たくて重たい足を引きずってむかった時とも
おなじような風と匂いだ。



空をみていると
色んなものが飛んでいく。


ビニール袋


旋回する鳥影
ときどき光があたって白くみえた。


群れて飛ぶ鳥影をみていたら
仕事中に椋鳥の大群に頭上をかこわれた時のことを思い出す。

案の定という具合で
腕にフンが落ちて
除菌ウェットシートで拭いて
「大丈夫です」
と言ったのに

友人たちと遊んでいるさなかだったのに

「トイレいこう。わたし、トイレに行きたい」

利用者の方がいってくれたときのこと。


まのぬけた話だけど
思い出すと
その人のその時のやさしさが
今も嬉しい。



着床前診断
ということが
できるようになって

受精卵の段階で
その命が障害持って生まれる可能性があるか
調べられるようになったらしい。

たとえば
その結果をしって
堕胎を選ぶことも
法には触れないということで

その診断を受けることでも
200人に1人はその検査が原因で流産する可能性があるらしい。



その診断結果をもって
生まれてくる子の障害への準備ができるなら
いいかもしれない。

でも障害があるから
産まない
という選択が簡単にできるようになったら
それはとてもこわいこと

という
当事者のことばをきいて
涙がでそうになった。

自分が泣くの違う、と思ってこらえたけど
心が揺れた。

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