2012年11月2日金曜日

11月のはじまり。
風邪ひきのそばにいる。

帰り道は月がきれい。

お母さんが手をつないでる小さな娘さんに
「今夜は月がきれい。見えるかな」
と言った。

駅をでてすぐ
連れあったひとたちのひとりが
「ほら、月」と指さして過ぎていった。

振り向くと白い月。



一緒に見たくなる。
見てるかな、と思う。

いいな、月や星や
どの人の心にも
美しく映るものはと思う。



自分は元気だけど、
風邪予防にマスクをかけはじめた。

マスクをかけると目しか出なくて
少しだけ心が黙り込む。


介助の仕事中
ふとんを利用者の肩までふわりとかける。
かけおわると無意識にいつも、ぽん、と手のひらで軽くふとんの上をたたく。

ふとんの中の利用者と
マスクからでた私の目が合う。



視点が逆転する。


へろへろになって病院のベッドで眠るとき
看護師さんの、マスクにほとんど覆われた顔の中、ふたつの濡れた目。
見たときに、ほっとした。


もう大丈夫なんだ、って思った。



ベッドの中からの視点を、思い出す。

自分がいつか(いまも)憧れたもの。





心が惹かれるものに、
ひとは呼ばれて
いつかそうなっていくのなら

あのとき自分のなかで

気づかないくらいしずかに
でも深い深いところで強く
惹かれて憧れたようなもの

いまの自分にとっては
どんなものなのかなと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿