2012年1月30日月曜日

右耳に朝日


静かに渡っている風は
夜からずっと吹いていたようで

国道を挟んだ横断歩道の先で
笹が揺れている。

延長戦
疲れた応援団みたいに。



さっきまで重たかった
背中の痛みがとれている。


あごを引いて
胸を開くと
息が深くなる。

『鎖骨に光が当たる感じ!』

肩を下におとして
首を長くする。



からだをととのえる
こきゅうをととのえる

みだれがちなこころもととのえよう



あのとき涙がでたのは
『わたしたちを許してくれてありがとう』って
彼女が祈ってくれたからかもしれない

2012年1月28日土曜日

季節が変わっていくことについて。

『地球はいま、氷河期のサイクルに入ってるらしい』

『へー』

『みんなブラジルに集まるらしい』


わたしはそこにいないなと
漠然と思った。

道端、塀の影
雪はまだ溶けきらないでいる。



狭山は今
いたるところ、工事中です。

ロイテの前の道を工事されたひとつの会社のお仕事が
とても丁寧だった、
そう話して聞かせてもらった。

それはすごく、
素敵な話だと思って

舗装された道の
アスファルトの平たさを眺めながら

それはすごく、
素敵な話で
これはとても、
美しい出来事だと思った。



あたたかい飲み物で心落ち着けたら
時間がきたのでインフルエンザのワクチンを打ってもらいに行った。

『来シーズンもし予防接種するなら、10月か11月頃来てください』
とのこと。

本当は打たなくてもいいと思っていた。

でもヘルパーの仕事先で触れ合う人たちは
すこしの風邪も命に関わる。

わたしがインフルエンザの予防接種を受けていないことが
彼らの不安になることに
思いが足りなさすぎたと
今さらになって気がつき
反省する。



注射は緊張する。

『力をぬいてください』

と言われて
力ってどうやってぬくんだっけと思った。



この間
美容院でシャンプーをしてもらったとき、
『首の力ぬいていいよ』
と言ってもらった。

つい、頭を持ち上げてしまっていたら
もう一度同じ言葉をかけてくれたあとに
『力をぬく練習』
と、声をかけてくれた。


いま、思い出しても涙がでそうになる。



空気がもうすこし緩めば

自然に深い、息をはける体になるかなと思う。


おととい
お花屋さんで木蓮の花びらが
蕾からこぼれているのを見た。


雪が溶けたら
土が緩んで
命の気配に濡れた、風が吹くのだと思う。

2012年1月24日火曜日

ニューバランス




雨の中帰宅してしばらくしたら窓の外、雨粒の音に重みがでる。
窓を開けたら雪が降っていた。
 
あのひとも、あのひとも、暖かくしているといいなと思う。
 
ニュース速報が大きな地震を伝えている。
 
せめて顔だけ洗おう、と思ったけれどそのまま眠ってしまう。
 
いい夢を見たんだって、あの子は朝笑っていたっけ。
 
人と出会って話をすると
みんな自分の人生が大切だからちゃんと悩む。
人を傷つけたくなくて大切にしたいから迷う。
わかってくれる人を探してる。
それが伝わってくる。
 
生きることひとつ、誰かに見つけられるような生き方でなくとも
切実で真剣でいとおしいと思う。
真剣さにやさしい天の露おちろ、どれにも。どれにもって思う。
 
ひとつひとつの屋根に
雪がぼたぼた降って積もってく。
 
 

それでもいつだって
進むきっかけは勇気で
ぎゅって握ってる手をぱっと離さなくてはいけない。
 
 
そのままのわたしをわかってくれる人を探すよりも
どの人でも愛せる自分になるほうがはやい。
 
目が覚めたら晴天で
雪はとけはじめていた。




2012年1月13日金曜日

キョンキョンの歌声

パスポートをとろうと思って
戸籍謄本を取りに行った。


本籍が市内でないので
億劫がって先延ばしにしていたけれど
なんとなく思い立って済ませてしまうことにした。



母が医者でカフェインを控えるように言われたというので
コーン茶やミントティー、昆布茶などを買う。



夕方、TSUTAYAで借りた『お葬式』を母と観た。

父と観なくてよかったと思った。
おもしろかった。
伊丹十三ってすごいんだなと思った。
もっと借りて観ようと思う。


自転車の鍵をなくした。



好きな映画のサウンドトラックを聴いていて
何度も好きなシーンが蘇ってあたたかくなる。



一日のあいだに
何人ものひとのことを
思い浮かべてる。


そのときその人に
目に見えないところでちかっと
小さな光が送られているといいのになぁと
いつもそう思う。




とるにたりないちいさなことが重なって
また今日ができた。

ヒヤシンス

2012年1月8日日曜日

気づいていたい。

そうか、わたしも安心したんだ。

夜勤明けの道に光が注いで
葉がきらきらきらきらと
波みたいに光を映していた。



なんとなくほっとした。



なおちゃんが、
夕べのカノンのときに
朗読したことば

そこに答えはないのだった。
ふたりとも答えを目指してはいないのだった。


はじめて聞いたとき、泣くかと思った。



○も×もないのを
わかっているつもりで
よく忘れてしまう。


なんで何かになりたいって思ってしまうんだろう。



今が綺麗なのを
すーすー、見逃して。



気づいていたい。

2012年1月7日土曜日

心に触れること

あたらしい年がはじまって
一週間が経つけれど
今年の目標のようなものを
描けないでいた。

本当は年末に
年内のことを片付けながら
来年の道標のようなものを
描き出そうと思っていたのだけれど
年末年始は流れるように過ぎて
新年にでても
気持ちを切り替えるタイミングを見つけられないまま
日常が始まったような感じがする。


それでもなんとなく
すこしずつ
これかも、とチカッと光るものに触る。

かたちとしての目標は
今はまだ描けないけれど

空がきれいだとか
ごく、ささやかな
誰かの、自分の、心の機微を
わかっていられたらよいと思う。


だいたい、
世界はうつくしいと思う。

2012年1月4日水曜日

昨年、読んだ『あしながおじさん』の中に




世の中には幸福が満ちているのですから、
もし自分の行く路にある幸せを取り入れる気にさえなれば、
十分にゆき渡るはずです。
秘訣はただ、いつもすなおな心でいることですわね。





という言葉を見つけた。



ライトニングカフェには
カシオペイアがいた。

『モモ』に出てくる亀のカシオペイア。

カシオペイアは
「…じぶんの中に、じぶんだけの時間を持っている。
だからなにもかもが静止してしまっても、
カシオペイアは世界のはてまでだって行けるんだ。」



あたらしい年、3日め。

やさしい1日になった。



おみくじにはいつも

心清くあること、って書かれてる。


変わることや
失くすことや
未来が見えないことがこわい。

でも、ほんとうはいつだって
大丈夫。

ヘルパーの実習で行った施設で
おばあさんに言われたこと思い出す。

「あんたは素直だからいいよ。それがいちばんなんだよ」



変わっていい。
失くしてもいい。
今は見えなくてもいい。


心を開いて歩いていられますように。


思いやりを忘れないでいられますように。

2012年1月3日火曜日