2013年2月20日水曜日

粉雪が舞った昨日。

帰りの電車を降りると冷たい横風がゴォッとあたって

コートのフードをかぶり
ストールをぐるぐる巻きにして
ポケットにぎゅっと
手をつっこんで歩いた。

足下は
重ね履き靴下と
ムートンブーツで
あたたかい。

駅のある坂の上から
歩いて川の流れるところまで出ると
風がやんで

ぬらぬらとした夜の川の水嵩はわりと高めで

しゅーんと切な淋しい心持ちになった。



みんなそれぞれの
人生の箱に入っている。

みえない箱。




市川準の映画を
見返そうと思った。


どうして

ひとり

という感覚にふと、つめたくなるのに

ひとり

という感覚をもっている人の厳しさと
やさしさというような
慈悲のにじむような体温にこそ

生きる美しさをみるのだろう。



ひとり、というのは
わたくしの発明に依るものなのだろうから

人にしかないものなのかな。


市川準が亡くなったとき
夢を見て
それは

川のそばの家の一室に
彼が眠っている夢だった。

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