2013年7月1日月曜日

あたらしい月


夜勤をあけて名古屋駅に降りたとき

新幹線の改札口から出てくる人の波をみて

ここから帰るんだ、とはっとした。





とてもよく空が晴れていて
洗濯物を干したあと
東海道本線に乗って岐阜へむかった。


もうひとつ、
行ってみたいと思っていた場所まで。





つぎはいつ会えるだろうと思っていた方と
偶然、再会できたこと


岐阜で暮らすひとたちの
いいところです。という声を
聞けたこと



おすすめの場所を
歩く距離や
帰り道のことまで想像してもらいながら

ていねいに、
教えてもらったこと








ゆっくり会えたこと。







風寄せて
薄い綿のカーテンが揺れていた。
 
 
 
 


歩いても
歩いても

ふと顔をあげれば
緑深い山が見える。




岐阜は19才のときに出会ってから
ずっと大切なひとのふるさとで

出張のことを伝えたら
金華山にのぼるといいよ
と教えてくれた。


そのことばひとつでやってきて

長良川の川べりから山をみていたら
涙がぽろぽろぽろぽろこぼれた。


とてもいいところだったから。












新幹線をみると
「もう帰るよ」って
いわれているような気持ちになる。





昨夜の介助中に、
彼女と夜道をたどりながら


埼玉の、あのでこぼことしたコンクリートの帰り道を
この子と一緒に歩くことは
もうないんだなと思った。

これからさきに、
いちどもきっと、ないんだと思った。





線路脇の道
都心から戻ると草の匂いがして
安心するね、と話した。



どの帰り道が最後だったのか
思い出せない。



いつだって明日もまたあるような
そんな気持ちでいるばかりだった。

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