2014年3月27日木曜日



 
 
 
車椅子おして、お昼直前の小さな町医者に
いとこを連れて行く。

片手で傘を持って
片手で車椅子押した。

後ろからおばさんが
もう一方のハンドル持って押してくれて
片手でひとりで押した方が
ちょっと楽かもと思ったけれど
「おばさん、片方押すからね」
と手を伸ばしてくれるから、
そのままふたりでハンドルを片方ずつ持って
少し先の医院まで小雨の降る中いとこ乗せた車椅子押した。
 
 
 

診察を終えて帰宅後
午後になって熱が出てきたいとこを
おばが車椅子からベッドに移す。
いとこを抱きかかえるおばに「(いとこは)何キロなの?」と聞くと
「35キロ」と返答がある。
わたしより6、7歳年上のいとこは、少女みたいに
小さなからだをしている。
 
 
 
 
熱も高く、ぜぇぜぇと苦しそうだから
眠ればいいのに、と思うけど、いとこは目をとじない。

「寝てれば、といっても、寝るのをすごく、いやがる人なの」
とおばが言った。
 
 
耳が聞こえないし、喋ることもできないから
目を閉じるのが、こわいのかな
と思った。
 
「ここにいるから、目をつむって、少し休んだ方がいいよ」
そう伝えて真っ白な小さな手をにぎったら、
いとこは目をつむって、夕方まですこし休んだ。 
 
薄い手のひら

わたしの指先にいとこの脈が伝わってくる。

とっとっとっ
と、はやい。
 



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