2014年3月9日日曜日




冬から
ゆっくり春になっていく


仕事の移動中
降りた駅で雪をみた。




肩、きゅっとすぼませた
駅のホームで
あたまのなかに流れるのが
くるりの沈丁花という曲の
しずかなイントロ
ギターの音色





空気つめたくても
ひかりは春



会おうという約束のたび雪が降ったので
すぐに溶けそうな白い雪をみて
心がすこし、つまるような、そういう気持ちになった。

「これは、積もらないよ」
心の中でとなえる。

これが最後の雪になって
こんどの約束は、まもられたらいいなと思う。
春の夜の匂いがするといい。



『今年最後の雪かもねー』







招待してもらった結婚式
未来だと思ってた予定が、近くなる。

年の初めに交わした、お花見の約束も。





中華料理屋さんで、目の前に座った友人が
間もなく父になること、伝えてくれた夜


ふたりそれぞれ小さな花束もって
旅から帰ってきたひとに、会いにいった夜


溶けるように消えていく


「息がとまることがあるってわかった」
そう聞いたその夜
だいじなひとを亡くす夢をみた。




昼過ぎに起きた日曜日
テレビをつけたら震災の特集番組



生きていれば、まだ会えるよね
わたしたちは




もうすこし約束が、できるよね。

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