2014年5月12日月曜日

食卓




座っていると、
どんどん揚げたてのコロッケが届くという
すてきなテーブルに辿り着いた。




ひとり、ひとりが
じぶんのボートに乗っているひとが集う
そういう食卓は、うれしい。







こどもの頃
友人の家に遊びにいって
それぞれ黙って漫画を読んで
日が暮れてばいばいすることがよくあった。




みんなで、黙り込んでもくもくとコロッケやサラダを食べているとき

その光景と重なって、たのしさが心を浮かした。




テーブルの上にそれぞれがそれぞれのことばを置いたとき

だれもそのことばを、塗り替えるようなことを
しない
 
揺らぐ空気
 
かたまらない眼差し
 
 
心のなかに宿った小さな種
 
なにになるかは、まだわからない
 
種植わったやわらかいそれぞれの土を
 
それぞれに抱いて
 
 
コロッケ、ビール
 
バナナのケーキ
 
 
 
 
(この生のうち、いちどでも

一緒に、ごはんを食べられること)
 

 
 
 
 
 
(にど、さんど、なんびゃくとあっても
あるいちどを)
 
 
 
 



テーブル離れ
電車に乗る。
 
 
 
 
 
 
夜勤前、駅を降りたら
暮れる前の空に薄く月が浮かんでいる。
 
 

 
(この生のうち、いちどでも

一緒に、ごはんを、食べたということ)
  
 
 
 
 
 
 
 

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