2014年8月11日月曜日



数日前

ふと会いたくなった友人の暮らす場所の沿線で
仕事が終わる日があって
夜の8時に終えたあと
1時間だけでも、会えるかなと思って
連絡をいれてみた。
 
 
 
待ち合わせした駅の前は芝がひかれた広場になっていて
夜空の下、椅子に座って友人を待っていると
芝の上をひとが、縦横無尽に
ゆっくりと
せかせかと
歩き、通り過ぎていく。


夜空の下の緑をみていると
わたしは自由な気持ちになってくる。
 
 
 
「夕方には帰っておいで」

という声から、私は離れて、おとなになったんだ。
という感覚に、なる。
 
 
 
 
 
 
見つめていた方向とは
反対側から友人はやってきて

1時間くらい、コーヒーを飲んで
パンケーキを半分ずつ分けて
ゆっくりと喋った。
 
 
9時前に、お店の人が
ラストオーダーをとりにきて
 
9時をすこし過ぎたところで、席を立った。



駅へむかいながら
広場の芝の上を歩いた。

「靴を履いてても感じるんだね」
と、彼女は言った。
 
 
芝を踏むと、そのやわらかさを感じる。
 
 
 
握手をしたあとそのまま、改札までの数メートル
手を繋いで歩いた。
 
 
 
わたしよりも小さな手。

他者のからだ、は、マジカルだと思う。
 
手を繋ぐとか
抱きしめる、というのは
マジカルだと思う。
 
 
他者のからだの感触に
重みのある体温に
 
どうして心が、ひらくんだろう。



その日
友人のなかに
はじめて感じる気配を見つけた。
 
 
 
芝の上を、縦横無尽に、歩く。
わたしたちもまた、そうして歩いた。



辺りが暗くても
緑が見える。
 
 
風に揺れる枝にみっちりと茂った葉の影や、匂い
芝の柔らかい感触が
 
微かな光量を支えて
わたしたちは、緑を見ることができる。
 
 
 









 
 
 

 

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