2014年8月31日日曜日

季節の変わり目

 
 
 
 
なんとなくこころもとなく聞こえる、蝉の声だ。
 
8月31日
学生たちの夏休み最後の日は、日曜日。
雨があがったので、
近所の家で干した布団をたたく音が
響く昼間です。
 
 
わたしは、夏休みの宿題を
9月に入ってもまだやっている人間で


白紙のドリルを抱えた8月31日の
途方に暮れた気持ちと
まだなんとかなると
どこかで思っているあの感覚を
ふと思い出す
 
 

 
今日を最後に閉じてしまう、市営プールへ行ってしまおうか

でもやっていないことが、あまりにもたくさんある
 
 
あのときの気持ち。
 
 
 

 

窓から入ってくる空気は
今日もすこし、つめたい。
  

春のおわりあたりから、
ひとが窓をあけだすと

夕闇のなか
開いた窓から
知らない人の部屋がみえる

テレビの音
壁のポスター

生活の断片
 

ブラインドをおとし忘れたビルの窓のむこうに
働くひとの姿がみえることもある

白いYシャツ

デスクに向かう横顔

鳴り出しそうな電話
 
 

 


会うはずがない誰かの
肌に触れてしまったような
あのときの

ほんのすこし体温が上がる感じのする
奇妙にあかるい
あの、うれしさ。




市営プールがしまって
窓がかたく閉められる季節がくると
 
今度は空が、近くなる。

光がかるくなり、
遠くの音が聞こえる。
 

それからどんどん、気温が下がっていって
冷気にあたった目玉から、涙がでるときに
じぶんが温かい存在だと気がつくような、
そういう季節もくる。
 
 
 
 
金木犀も、もうすぐ香るだろう。
 
すこしまえに、ちいさな蕾をみたのだ。
 
 




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