2014年11月29日土曜日

またたび

沖縄へ行ってきた。

まだからだのなかがぐわんぐわんと揺れて波のなか。



なんで行くのかわからないまま
行って帰ってきたら
それがかけがえのない旅だったことに気づく。



旅のあいだ、となりにいた友人の声を
朝起きると聞いて
夜眠る前にも聞いていた。



とても、いい声だ。




なにをどうしても、行けない場所がある。
どうやっても、行けないところがあるのを
わたしは多分、もうわかった。


それから
なにをどうしたかもわからないまま、いる場所がある。

どんな場所でも
そこに立っているということは
そこへ行けたということだ。





そして変わったら、もうそこへはいられない。


そういうふうにしてちゃんと
潮の流れるようにして。
 
 

2014年11月16日日曜日


関西の友だちに会いに行ってきた。

「どうして来たの?」と聞かれたときに
いろんな理由がかけめぐって、 でも言葉にしきれなくて
「これる!って思ったから」と精一杯こたえたときに
涙が出そうになった。

行ける、じゃないんだ。これる。だ。
もうここに、来たんだね、と思った。
相手の目も、じんと濡れてるのが見えた。


「今そう思ったんだ」と、言ってくれた言葉に
頷いたら胸がいっぱいになった。

2014年11月7日金曜日



帰り道に、ふとあまい香りに触れて
枇杷の木に近づくと白い花が咲いていた。

鼻を寄せて、しばらく木の下にいた。

枇杷の花の匂いが大好きだけれど
どんな匂いか、説明できない。
木を見つけたら、近寄ってみてというしか。




2014年11月6日木曜日

駅を背に歩いていたら
誰かの手から離れた風船が
糸を垂らして道の上に浮かんでいた。

もうきっとガスがわずかで
道の上すれすれをかろうじて浮かび上がって
地面に落ちては弾んで
またすこし浮かぶので

ちいさく揺れながら
歩いてるみたいに、
道を進んでいく。



追い越したあとの、風船の行方は知らない。


なんだか、排水口を目指す水みたいに
日々が過ぎていく。


流れてみるのもいいし

はやすぎるのなら
じぶんのちからで、
留まらなくては。