2015年3月6日金曜日

 
 
友人のお店でアルバイトの日。
裏で作業をしていると、名前を呼ばれて店に出る。
お客さんが福祉の仕事をしていると知って
前職で介助の仕事をしていた私を呼んでくれた。
 
 
真摯に福祉の仕事と向き合っている人と言葉を交わすと
自分の中の熱くて鮮やかな気持ちが、ごろりと出てくる。
 
 
辞めたはずなのに、まだここに、何かがあるんだな、と思う。
自分を動かすもの。
 
 
 
 
9日間開催の展示が、明日は最終日で
今夜は友人がごはんをご馳走してくれた。
 
美味しいカレー屋ではBGMに
くるりとか、キセルとか
うやうやとして、
熱かったり柔らかかったり、もっと扱いがわからなかった心の時に
たくさん聞いていた音楽が流れていて
つい耳が歌に入っていってしまう。
 
 
帰り道にイヤフォンを耳の穴につめて
iPhoneからくるりを大きな音で流して、歩いた。
 
 
「手伝ってくれて、本当に助かる」と
友人は口にしてくれたけれど
ひとりでずっと、積み重ねてきた景色に、立たせてもらえて
ものすごく、ありがたいな…と、何度も思ったことを、今日も思った。
 
 
信号待ちの交差点で、耳からはくるり。
くるりはすごい。やっぱりすごくいい。
生きていて、耳が聞こえて、こんなにすごい音楽が聴けてしまって
この世界はすごい。大盤振る舞い、どうしようもないほど。と思う。
  
 

国道の裏道を歩きながら
岸田繁の眼鏡と髭を思い出して、私が男だったら
髭を生やすのかなということを考える。
髭を生やして、眼鏡をかけるのだろうかということを考えた。
 
数日前の電話で
「好きな人がいたらいいな、こんな人がいたらいいな」
と考えていたときに
「私は自分に会いたいのかよ」と思ったという話をしたことを思い出す。
 
私は自分に会いたいのかよ
  
 
  

 
そんなことを言いつつも
今、心に強く焼き付いた誰かの像がないということが
ものすごく、軽やかで、とても、清々しい。 
 
きっと、髭は剃る。
 
 


 
 
角を曲がる時に、梅の花の香り。
くるりはワンダーフォーゲル

 
私は天才じゃないけれど、
天才がつくったものに触れることができる。
そしてそれが、すごいって、心を震わせることができる。
 
なんかすごく、いいじゃないか。
 
近道の団地の敷地を抜けながら、
そんなことを思った。
 
かなり、すごく

いいじゃないか。
 
 
 
服のあのライン
 
皿の妙薬の具合
 
パターンに引かれた綺麗な線
 
物作りにむかう、まるまった背中
 
 

 
 
 
大盤振る舞い
 
鮮やかな光景を、びしゃびしゃと
浴びている。
 
 
沈丁花の白い花びら 
 

 
 
 

 


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