2015年3月31日火曜日


この間ひとと話をしている時に
「あなたはどんな人なの?」と何度も聞かれて
差し出せるこたえがなかったことに
心がとどまっている。


とどまるのは、
今も返事をしようとしているから。



2015年3月30日月曜日


たくさんの人がやってきて
まだ興奮がからだに残っている。


2015年3月28日土曜日



暗くなる前に、帰宅する。

デイゲームがあった様子で駅が混んでいた。

途中の駅でも、観戦帰りと思われる
ライオンズのユニフォームを着た家族が
電車に乗り込んでくる。



春の夕焼けはゆっくり。
鉄板の上のクレープみたいに、薄くのびる。
長い夕日だと油断して目をそらしていると
いつの間にか遠くに澄んだ紺が降ってきていて、
なんだか焦るようなさびしいような
複雑な気持ちが小さく泡立つ。


車窓から見えた中学の校庭の
桜の木の枝の周りがピンクになっている。


稲荷山公園の桜も
すこし花が開いていた。



待ちわびているのに、咲いたのを見た瞬間
嬉しいと同時にさびしい、持て余すような気持ちになる。


咲いたのを見た瞬間に、散る景色が、見えてくる花だ。



さびしくてうれしい。

でもほとんどの緑の季節が、美しいじゃないか。
と、思い直すのだけれど。





ひとつ前に投稿した、日曜日の催しのこと。
朝、パタパタとupしたので、追加ですこし。

Cha-tu-cha は埼玉県所沢市にあるお店です。
西武池袋線と新宿線が走る所沢駅から、歩いて10分くらいの場所にあります。


入り口には小さなお庭があって、
手入れされた植物たちが、かわいらしい顔をしています。

お店の中には、丁寧に選ばれた作家さんのものや
外国で買い付けられたかっこいいもの、どこかヘンテコなもの
寄せ植えのグリーンや
暮らしが楽しくなるような品物が、心地よさげに並んでいます。

物は、目をかけられると
健やかに呼吸をすると思う。


Cha-tu-chaに置かれたものたちは、「じぶんのいる場所」に
ちゃんといて、誰かの手に渡るのを、待っている感じがします。








日曜日のありがとう市に出店される方々です。

・Lightning cafe 酵素玄米エスニックシチュー
(エスニックシチュー、おいしいです)

・Blanc chien 自家製酵母パン
(食パンが特に大好きです。たのしみです)

・ヨポポネ 酵母のお菓子・スコーン
(私は日曜日に初めて出会います。たのしみです)

・Tango 自家焙煎珈琲
(珈琲、なんだかまるい味がした。おいしい珈琲屋さん)

・hase 紙モノ・モノノニガオエ
(haseさんに描いてもらったモノノニガオエ。部屋に飾ってます)

・BRIKIKKA 古道具
(ユイイツムニの店、ブリキッカ)

すてきな人たちがやってきます。




店内では
「小さなs-clothes-tree展」も同時に開かれます。


いつの間にか
s-clothes-treeの服が手元にすこしずつ、増えてきていて
気がつくと毎日のように着ています。


s-clothes-treeの服は

定番のボーダーや、シンプルな服のラインから
「ふーん、こんな感じかー」と
見過ごしてしまう人もいるかもしれません。


展示のお手伝いをしている時、シンプルなワンピースを見て
「他で買った、似たのを持っているわ」と言ったお客さんがいました。

私も買い物をする時、
そんな風に思って購入を控えることがあるので
お客さんのこと、わかる部分もあります。
紺色の服だけが増えてしまって、紺を手にした時に
「いけない、いけない。もう持っている」と自制したり。


だけど
その時、そう言ったお客さんには、
「着てほしかったな」という気持ちが
のこっています。





「服って、着るものなんだな」と、
気がつく服だと思います。



肌触りや着心地がよかったり
(身に纏って、服がかるい、って感じたり)

着た時に、服のラインがすっと出て
からだが綺麗に、見えたりします。




展示会のお手伝いの中で
s-clothes-treeの服が、着た人をすてきにする様子を
たくさん目の当たりにしてきましたし
わたし自身も経験しました。


ちょっと魔法みたいなのだけれど
「おしゃれな服を着た、おしゃれな人」になるんじゃなくて
「なんだかすてきなその人」が、あらわれるんです。






日曜日、たのしみです。





2015年3月27日金曜日



今度の日曜日のはなし。

普段からお世話になっている
Cha-tu-chaさんで催しが開かれます。

Cha-tu-cha 7周年の
7周年ありがとう市

店内では小さなs-clothes-tree展

→ 





Cha-tu-cha → 
s-clothes-tree → 



2015年3月25日水曜日



古河にある
Mar^cheさん

マルーシュ
と、読みます。

とても素敵な、お菓子屋さんです。



http://marcheshie.web.fc2.com/

HP、新しく出来上がりました。



マルーシュさんのお菓子は
ほんとうに美味しい。

結い市の時、何百個と、ドーナツを徹夜で揚げてきて
売り切れてしまって翌日もまた、
同じように眠らずにドーナツ、揚げてきたマルーシュさん。

彼女をみていると

よろこんでもらいたい

という気持ちの綺麗さに、何度も胸うたれます。




手の込んだバースデーケーキ
季節のものを活かしたお菓子

「嬉しい」を知っているひとの、つくるものだから
嬉しいかたちに、なるのだと思う。








結構ショックな出来事があって
余韻で揺れている。

いい出来事とか悪い出来事とか、そういうことではなくて
衝撃度が強かった、ということなのだけれど

昨日は1日その余韻を引きずっていて
今朝起きてからもまだ、ヒリヒリとしている。



土が掘り起こされたような感覚で
石やら、草の根やらが散らかったまま
歩いているような感じがする。



そんな中で友人の作業を昨日も手伝いながら
昼食に出掛けた長崎ちゃんぽんで
衝撃を受けてまだ歪んだままの形で喋り始めたら
心の中にきゅっとかたいねじれが見えて
顔をあげたら、聞いてくれているそのひとの目も
きゅっとかたくなって、不器用にまっすぐなのだった。


自分がかたいねじれに触りながら喋っているのを
いま見ていてくれているんだと思った。





午後から手伝いに加わった可愛らしくみえる女性は
帰り際にほろっと、ちいさなヒリヒリを口にした。
ほとんどやわらかく包まれ、見えないようになっているけど
確かにある、ヒリヒリだった。


もっと話を聞くことも多分できたけど
彼女は席を立つ。

そこで席を、立つ人なんだ。と思った。





不器用に
不器用さを、きれいに隠したりしながら

そのひとなりを
生きている。




うまくできないのに、うまくしようとする姿は
ちいさなこどもみたいで

大きな体をしてそんな風にするのは
利もないし笑えるのかもしれないけど




泣きそうなのに口角をきゅっとあげる人に
美しさはちゃんとある。








2015年3月23日月曜日




友人が依頼してくれた、
ホームページの作成にやっと取り掛かれている。

頭の中ではずっと考えていたし
心も寄せていた。

ものをつくるとき、
目にみえる作業に入るよりも前に
じーんじーんと、近づいていく時間がある。


手紙を書く前も、もしかしてそうだ。
大切な話を、する前も。


じーんと、
近づいていく時間がある。


水面に影をみせて、
さっとまた姿を消す魚みたいに
ひとは大切な話をする前にじっと黙る。

黙ったそのときに、声をかければ
浮かび上がろうとしていた話はさっと消えるし

大切な話が浮かび上がる気配を感じた自らが
翻して、素の顔を隠してしまうこともある。



水面から顔を出すのを
空気みたいになって、待ってる。









2015年3月21日土曜日

ここのところ載せているごはんの写真は
アルバイト先のまかないごはん。

(ラーメンは、大好きなラーメン屋のラーメンですが)
 
まったく、ありがたい。
家では納豆とか昆布の煮付けとかを簡単にいただくくらいなので。
きゅうりに味噌つけて食べたり。そんな食事も好きですが。



 
炊き込みご飯のおむすびを、むすんできてくれた。
スーパーで買ってきたサラダと、揚げたてで出て来たメンチカツを半分ずつ食べた。


「確定申告が終わったら、ラーメンで乾杯しよう」
と話していた、乾杯のラーメン。
 
山場の最中にいる時、このラーメンを目指して頑張ったり
山場を越える度、力のぬけた心身で、
湯気のたつラーメン屋のカウンターに横並びになって、黙々とすするラーメン。
トッピングで頼んだ野菜がいっぱい入っていて、翌日もたれない。


 
昨日のまかないごはん。
アスパラが柔らかくてトマトがいっぱい入って
これからの季節の味がした。
 
アルデンテ !
 

 
ハクモクレンが
ひらいていました。
 

2015年3月19日木曜日


ホームで下り電車を待つ夜。
到着した電車に乗り込むと、人の汗の匂いがする。
 
明るい感じのする夜に、煌々と電車の中の光。
 
ネクタイ外して生ビールな季節
お彼岸の入り
 
 

2015年3月16日月曜日


銀杏で作られている。
 
民芸調のものにどうも弱い。
意識せず選んでいたけれど、うさぎと亀だった。
そもそもなんで、うさぎと亀は競争することになったんだろう。
そう思って、あらすじを調べてみる。
 
うさぎが亀が遅いのをばかにしてのことらしい。
 
うさぎ…
亀も放っておけばいいのに。
と、思った。
 
よほどカチンときたのだとしたら
亀の大切にしている何かがそこにあったのかもしれないけど
それはなんだったんだろう。
それとも、おあそびの続きだったのかな。
 
 
雨の上がった夜に、コンビニまでメール便を1通
出しに出掛ける。
 
沈丁花の、ツンとする、甘い匂いが
瑞々しい夜に浅く浸かっている。
 
  
 

 
母が外出時に香水をつける人で
香水のかおりを嗅ぐと、車酔いの記憶や
香水とごちそうの記憶が混じって
すこし心が遠くなる。
 
花のかおりを探している自分を見つけて
植物のかおりは好きなんだな、と思った。
 
 

近くのコンビニでは
いつもいる店長さんが今晩もいて、
メール便のレシートを受けとる時に指の頭がぶつかった。
 
それから店内をすこし見て
炭酸水と冷凍のブルーベリーを2袋買う。
(セブンイレブンの冷凍ブルーベリーが好きだ)
 
お金を払うと、
レシートと釣り銭の渡し方で
触れないように意識しているのが伝わってきた。
 
一瞬ぶつかった指の頭を
店長も認識していたのだ。
 
 
 
顔は合わせるが
触らないで生きる。
 
 

 





2015年3月15日日曜日



夕方、花を買いたいと思って
いちばん近くにあるスーパーへ出掛けた。
 
橋を渡った時
霞んだ西の空に、太陽が浮かぶのが見えた。


雲が光を吸うから、月を見るときみたいに
そのままの目で、見ることができた。
目の中に緑の残像が、残らない。
 
 

黄身みたいに浮き上がっている、
 
白い空
綺麗なオレンジの球体型発光物
 

 

浮かんでいるんだな、あれが。と思う。
それからここも。と思って
そういうことを、久しぶりに思った、と、思った。
 
 
ユーカリをひと枝買ってくる。
 

 
 
大学時代から使っていて壊れたノートパソコンがあった。

データを消去してから捨てなくちゃいけないんだったっけ
でも、もう起動させられない。
ハードを取り出して、壊さなくちゃいけないんだったか…
とか、
ふと耳に入ってきた情報から面倒くさがって
手をつけずに数年、本棚の上に置きっぱなしにしていたのを
思い立って昨日、調べて出てきた業者に回収を頼むと
引き取りの日取りが決まって、片付けられることになった。
 

 
パソコンを外した棚の上に
ユーカリをいけた花瓶を置いた。

枝が天井に、届きそうなくらいの
地震があったらな、と思う場所だけど
地震があったら、水がこぼれた花瓶くらいのことは、なんだ。
と、思って、置いた。
 
そうしたら
いきいきとしたユーカリの葉が、ふとふと
目に入ることに気がつく。
 
意外にも、視界に入る場所だったんだな、と感じた。
 
わたしは数年間、毎日どこかで
壊れたパソコンを見ていたらしい。
 

 
それが、今日、取り払われた。
 
 


 
 

ネリリしている。


������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������
������������������������������������������������������������������������������������������
 
↑iPhoneから投稿したら、
文字化けしてしまった。
 
ことばにできない、美味しさということで。

(ministop)
 

2015年3月14日土曜日

 
 
野球が始まって、
通勤電車が混んでいた。

ホームで電車を待っていたら声をかけられて、
イヤフォン片耳外しても
早口で聞き取れない。
両耳外す。

「西武球場前行きですか?」

「はい」

いつもはひと車両に3人くらいしか乗り合わせない線なのに
座れないほど車内は混み合っていて
端っこでぎゅうぎゅうになる。

両耳につめ直したイヤフォンから、
中村一義のセブンスターが流れてきた。




大学の時、サークルの部室に
先輩たちが買ったiMacがあった。

文学部のキャンパスからはすぐだったけど、
商学部とか教育学部とかほとんどの学部が入ってる、
本キャンと呼んでた大隈講堂前のキャンパスからは部室が遠くて

日中、講義の空き時間に部室に行くと
大体ひとりだった。

パソコンを立ち上げると
サークルのみんなが思い思いに入れた音源がたくさん入っていて

誰かが入れた
セブンスターを、一曲目によくかけた。


誰が入れた曲だったんだろう。


戻りたいと思うことはないけど
あの時のあの部室には
夢の中ででも、もう一度行ってみたい。
 
 
落書きをしたり、
棚から漫画本をぬき出して読んでいたりすると
館内のジムに通っていたMさんが時々入ってきて
窓を開けて「暑い」と言った。
 



2015年3月13日金曜日


木蓮の花びらが
あらわれた。
 
白くて柔らかい、花びら
  
 

あぁ、ようやくだ。
美しいな。
 
 
目で触れるのも、やさしくしたい。
 
 
 


2015年3月12日木曜日

Armo[u]r



3/11

今日が締め切りの文章を
昨夜からずっと書いていた。
 
土曜の研究会の後、
なおちゃんに聞かせてもらった話を
まとめていた。
 
 
録音させてもらった会話を聞き返しながら
その人の、目にうつるものに、その人がいるんだなぁと、思う。
 
ほとんどのものを見過ごして
ほとんどのものを忘れていく
 
その中で、目が拾って、像が残るもの。
その人の眼差しが照らしたもの。 
 
 
 

字数制限を前に400字くらいをどうしても削れなくて
途中、すこし眠ったり、散歩をしたりした。
眠っている時にも、編集している。
 

 
なんとか書き上げた原稿を封筒に入れて、郵便局に出す。
駅に着くと、2分遅れくらいで、電車がきた。
 
「大地震を想定して、停車、減速運転したため…」
とアナウンスがある。
 
 
今日が今日だからってことは、ないな…と、思う。
もう、変わって、変わったその続きにいる。
 
それでも、たくさんの人の、命日なんだな、と思う。

 
 
 
DJANGO BANQUETへ。
 
かっこいいな、と思っていたペンキが飛び散った、あの服を買った。

Katsuyoshi Kamedaさんの、作品。
アーマー、という名前の服。
はじめから、汚れている服。汚すことを怖がらずに、生きる服。


婚活とかいってる場合じゃない服を、買ってしまった。と思った。

でも、そういうことだった。と思った。

 
いつの間にか夜になっていて
星がすごく綺麗だった。
 




2015年3月10日火曜日



苺が届いた。
 
ぐったりとした月曜日で
起き上がれずに眠ったり
ベッドの上でパソコン作業をしたりしていた。
 
重たい雨がばちばちと降ってる気配に
心も湿っていくような感じがしていた。
 
そこに真っ赤な、苺が届いて
わっと心が、明るくなった。 
 
土曜に見た東京タワーは柔らかい光で
昔はもっと真っ赤じゃなかったっけ、となおちゃんと話した。
みおちゃんの企画した研究会に参加した夜だった。
 
研究会で、それぞれの人の公共空間への取り組みや考えを聞きながら
身体障害を持つ人だったらその空間にどんな参加の仕方が出来るんだろうと
いうことをずっと考えていた。
  
 


先日、食事の席で
私が介助の仕事をしていたことを知って
近くの特別養護老人ホームで働くのはどう?と
何気なく挙げた人の言葉を聞いて
「介護の仕事はしたくない」と反射的に言葉が出た。
辞めたということは、辞めようと決めた経緯のあることなのに
できていた、という理由で、ひとは簡単に「それをすれば」
と言うんだな、と思う。

 
悪気なんてひとかけらもなく
むしろ何気ない善意だけがあるのだと感じながら。
  


「どこに行っても人間関係は色々あるよね」
と、続いた言葉に、
人間関係のいざこざで辞めたわけではない。と思ったけど
黙っていた。

自分が違う形をして、歩いていく。
 
雨がどばどばと降って
東京タワーの柔らかい赤
を思い出している。
 
 


研究会が開かれた会議室の窓は
線路に面していて、走る電車が間近に見えた。
 
身体を密着させる感覚を思い出すと
こころがかたくなる。
 
それでも、
公共空間を考える時に、それは彼女にとって快適だろうかと
思い浮かべる顔が、たくさんあって
彼女たちと出会ったという点から切り替わった、
大きな流れのなかを、たぶん、生きていて
生きていくんだろうと思う。
 




 

2015年3月6日金曜日

 
 
友人のお店でアルバイトの日。
裏で作業をしていると、名前を呼ばれて店に出る。
お客さんが福祉の仕事をしていると知って
前職で介助の仕事をしていた私を呼んでくれた。
 
 
真摯に福祉の仕事と向き合っている人と言葉を交わすと
自分の中の熱くて鮮やかな気持ちが、ごろりと出てくる。
 
 
辞めたはずなのに、まだここに、何かがあるんだな、と思う。
自分を動かすもの。
 
 
 
 
9日間開催の展示が、明日は最終日で
今夜は友人がごはんをご馳走してくれた。
 
美味しいカレー屋ではBGMに
くるりとか、キセルとか
うやうやとして、
熱かったり柔らかかったり、もっと扱いがわからなかった心の時に
たくさん聞いていた音楽が流れていて
つい耳が歌に入っていってしまう。
 
 
帰り道にイヤフォンを耳の穴につめて
iPhoneからくるりを大きな音で流して、歩いた。
 
 
「手伝ってくれて、本当に助かる」と
友人は口にしてくれたけれど
ひとりでずっと、積み重ねてきた景色に、立たせてもらえて
ものすごく、ありがたいな…と、何度も思ったことを、今日も思った。
 
 
信号待ちの交差点で、耳からはくるり。
くるりはすごい。やっぱりすごくいい。
生きていて、耳が聞こえて、こんなにすごい音楽が聴けてしまって
この世界はすごい。大盤振る舞い、どうしようもないほど。と思う。
  
 

国道の裏道を歩きながら
岸田繁の眼鏡と髭を思い出して、私が男だったら
髭を生やすのかなということを考える。
髭を生やして、眼鏡をかけるのだろうかということを考えた。
 
数日前の電話で
「好きな人がいたらいいな、こんな人がいたらいいな」
と考えていたときに
「私は自分に会いたいのかよ」と思ったという話をしたことを思い出す。
 
私は自分に会いたいのかよ
  
 
  

 
そんなことを言いつつも
今、心に強く焼き付いた誰かの像がないということが
ものすごく、軽やかで、とても、清々しい。 
 
きっと、髭は剃る。
 
 


 
 
角を曲がる時に、梅の花の香り。
くるりはワンダーフォーゲル

 
私は天才じゃないけれど、
天才がつくったものに触れることができる。
そしてそれが、すごいって、心を震わせることができる。
 
なんかすごく、いいじゃないか。
 
近道の団地の敷地を抜けながら、
そんなことを思った。
 
かなり、すごく

いいじゃないか。
 
 
 
服のあのライン
 
皿の妙薬の具合
 
パターンに引かれた綺麗な線
 
物作りにむかう、まるまった背中
 
 

 
 
 
大盤振る舞い
 
鮮やかな光景を、びしゃびしゃと
浴びている。
 
 
沈丁花の白い花びら 
 

 
 
 

 


2015年3月5日木曜日


2月は本当に短い。
今が暦の上で3月ということが、
まだ脳にしみていない。
 
しみていないまま、5日が経っている。
明日くらいから、3月に慣れるだろう。
 
 
梅の花の匂いが空気に満ちて
花を食べながら歩いているような気持ちになる。
 
 
ここ最近、床の上で眠ってしまって
午前2時頃に目を覚ましてちゃんと眠る
というのを繰り返している。
それで昨夜は
2時頃起きて入浴をすませ
3時過ぎにちゃんと布団に入った。
 
目が冴えていて、すぐには眠れなかった。
 
目を瞑ったら、星いっぱいの空が浮かんでくる。
この時間くらいから
本当に夜空が近くなるのかな、と考えた。
 
海の満ち引きみたいに、空の気配も近付いたり遠ざかったり
しているんだろうと思う。
 
 
 
 


2015年3月3日火曜日

 
 
友人が作ってきてくれた、ある日のまかないごはん
ピラフとサラダ
 
美味しくて、おかわりさせてもらった。
 

2015年3月2日月曜日


(ぼふっ…)
 

 
 
 
 
すこし、早く着きそうだけれど
雑用があったら手伝わせてもらおうとお店へ向かったら、
引っ越していく友人たちの姿があった。
 
また会えるけど、寂しいな
と、胸をツーンとさせながら書いたメールを送ったばかりだったのに
まさかの再会で、嬉しかった。
 
写真を撮ろうよ、とiPhoneのカメラでふたりを撮影したら
大笑いした、いい光景が撮れた。
 
 

 
 
午後から雨が強まっていく。
バチバチ打つ雨。
 
土のおもてが流れて
芽が出るのを助けるためか。
 
 
 



 
関心が自分にむいている時には
すべての出来事が自分のために起こっていると
感じるような瞬間もあるが
世界はばらばらに動いている。
 
 
そのばらばらのなかを
舵とって、生きている。
 
 


2015年3月1日日曜日



(ヒヨコはまるのみした)
 
 
作っている人の、話を聞くのは面白い。
「ちょっとがんばりました」と早口の中からこぼれた言葉に
「すごく、がんばったんだな」と、感じ入る。
 
 
 
 
服の線の美しさ
 
友人の手伝いをさせてもらうようになって
服作りの過程を少しだけ、間近で見せてもらう機会を経た。

私が見ているのは本当に僅かな時間なのに
その中で何度も引かれるパターンを見たし
このバランス、というところの美しさに感動してきた。
 
何も知らないままだってもちろん感動できるけれど
背景にすこし、触れさせてもらえたことで
「この線」に辿り着くまでの試行錯誤に、今は少しの体感を持つ。
そのことで、服を感じる力や、見る目が多分
前よりも豊かになっていて
 
それは自分にとって
代え難い財産になっている気がする。
 
 
 
家について床で眠る。
アラームが鳴って目覚めると、22時を数分過ぎていて
はっとしてなおちゃんに電話をかける。
 
用件を共有して
近況を交わした後
つらつら喋りながら事象の分析をしていく。
 
「これはつまりそういうことなんじゃ」
「それってこうだよね」
 
話しながら穴掘りをしているようだし
触れながらかたちを見出して行くようでもある。
 
みおちゃんも交わって
3人でもいつもそんな会話を繰り広げているな、と
電話を終えた後に思った。
 
 
メモしたいような大事な気づきも掘り出しつつ。
 
 
空気にむかって、虫眼鏡を覗いているような
私たちの姿が浮かぶ。