2016年2月4日木曜日

 
モンステラはひと皮むけた。
 
茎がしゃんとしているし、
葉が青々としている。
 
春だ、ということなのかもしれない。
 
 
 

昨日、東京から友人がやってきた。
京都を訪れているので会えないかと連絡をくれて

新大阪20時頃発の新幹線に乗るまで、と
夕方、わたしの暮らす街まで来てくれた。
 
大阪にくる糸を、繋いでくれたような友人。

横断歩道を渡ってくる姿が待ち合わせ場所から見えて、
手をふったら遠くから彼女も手をふって
それから、足がはやまり、たったっと、駆け寄ってきてくれた。

彼女とも縁のある場所だから
商店街をぬけながら
一緒にfence worksの事務所へ向かった。
 
17時頃から、彼女と事務所へ行きます
と伝えていて
17時過ぎに事務所へ入ったら
さっきまでみんながそこにいた気配があるのに
誰の姿もない。
ふたりで話す時間をくれたのかな、と思いながらお湯を沸かして
お茶を淹れた。
 
テーブルにぽんぽんと並んでるMacBook
暖房をきったばかりの部屋
 
会ったばかりの空気のざわざわを
上着と一緒にぱらぱらと脱ぎ落として
彼女とふたり
おやつを食べて
お茶を飲みながら、会っていない間のことや
最近のことを語り始めた。
 
そうしている間に
ほろほろと事務所にまたみんなが集まってきて
テーブルを囲んだ会話が、ぐんとエネルギッシュになっていった。
 
彼女の明日の予定を確認したあとで
「泊まったら?」と、声があって
一瞬、あたまの中に散らかった部屋が思い浮かんだけど
まだ話していたいな、と
「うちに泊まったらいいよ」とわたしが続けたら
出発を明朝に見送って、彼女が泊まってくれることになった。
 
不思議な夜だ。
予定は、未定。
 
9時を過ぎて、ぱらぱらと解散する。
 
帰り道を、彼女とたどりながら
家に食材がないことを伝えたら
王将で食べよう、と言ってくれて
晩ご飯は王将で生ビールを飲みながら餃子や揚げ焼きそばなんかを食べた。
生ビールはぐっと美味しくて、
彼女が笑った嬉しさが
からだを緩めた。
 
部屋に帰って、ふたりとも荷をおろし
さて、と小さな湯船にお湯をはるとき
誰かのために湯をためるって
なんか温かいな…と感じる。
 
お湯を沸かすのも
お茶を淹れるのも
彼女がいるから。
 

 

黒い髪の、きれいなひと。

「このひとは貴族や」とさっき言われていたっけ。
 
だけどなんだかやわらかくて、
あついくらいの、体温があるひと。
 


寝入りばな
隣人が帰ってきた音がして
ふとんの中の彼女が
しずかに眠れるといいな、と思った。
 
 
 
今朝、
彼女のスマートフォンのアラームの音で目を覚ます。
 
「なおみさん、何時だったかわからないけど寝言いってたよ」
「え、なんて言ってた?」
「『なんで?』って言ってた。びっくりした。寝言か、と思って」
「夢みてたのかなー。おぼえてない」
「そこだけ声になったんだね。ふしぎ」
 
寝言って、一緒に寝てるひとがいて
わかるんだなぁと思った。

 
 

「また今日も、ここに帰ってきそうな気がする」
「わたしも、おかえりって、いいそうな気がする」

そう言い合いながら、駅の改札で別れて
彼女を見送った。
くしゃっと笑う顔と
前をむき直した、背中。
 
  

 
さて今夜は
引越してきて初めて、お米を炊く。
そんな気分にふとなった。
 
立春。



 

 

 
 


 

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