2016年4月1日金曜日

 
「なおみさん、顔白い」
 
そう言われて鏡をみたら
血の気がすっかり引いて、真っ白な顔をしていた。
 
ひさしぶりに何度か戻してしまう。

からっぽの胃から、ぐっと押しもどされてくる。

埼玉から帰ってきてから
こちらで起こったひとつの出来事について
わたし、受けきれなかったんだな、
拒んでるんだな。と感じた。


 
「なー。断ってもいいんだな。
『引き受けられません、ごめんなさい』でも、いいんだな」

そんな言葉をもらって、
あぁ、わたしは、拒んだなぁと思った。
からだも、ぐっと、押し返したんだなぁと思った。
 
かさぶたが、剥がれたような気持ちになる。
あたらしい皮膚はまだやわらかい。
 



「ことばってよく出来ていてね、
人の為って書いて、偽りでしょ。自分の為。自分の為ですよ。
なおちゃんは、自分の為に、自分を守りなさい」

そう声をかけて励ましてくれた友人が

「なんか前世でもこうしてた気がするなぁ」と言ったので
「前世でも助けてくれていたね」と冗談のつもりでこたえたら

とつぜん、胸からうわぁっとこみあげてくるものがあって
涙がでてきて驚いた。

たましいが、YESっていってるのかなと思いながら
「ほんとにそうなのかな」と言ったら
「どっちでもいいけど」と言われる。

確認しようもないし
本当にどっちでもいいことだと思ったけど
じぶんの胸のなかでだけ
「そうだったのかもしれない」と
思っていよう、と
思った。
 
 
とっぷり眠って
朝、起きたら
 
さおりさんから
アトリエの窓から見える、桜の開花報告が届いた。
 
大正駅まで歩く道は大きくて
川も渡るので気持ちがいい。
 
石膏が剥がれるようにして
変わっていきながら、4月。

 

 

 

 

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