2016年8月30日火曜日


 
 
真夜中降っていた雨が
夜明けにはやんでいた。

事務所をでたら橋のむこうに細い月が浮かんでいる。
もうすぐ新月なんだな、と思った。

自転車の鍵が見つからなかったので、
歩いて帰ることにする。

明け方
みなと通りをトラックが走っていく。

 
朝の5時から開いているパン屋さんの名前はピン・ポン・パン。
シャッター降りた商店街。時間がはずれてしまっているみたいだ。

普段はひとがどんどんと行き交う道。
あそこへ向かおう、とか、これからあれをしよう、とか
あの人との関係とか、いろんなことを考えながら
行き交うひとたちは今、みんな眠っていて
 
空間からバラバラと虫ピンが外れたみたいになっている。


ぼわっと広がる空間は
本来の名前のないところに戻るから
夜明けの町は宇宙がとても近い。


24時間開いているファミリーマートは平熱の秩序を保ち続ける。

電車が走らない線路。 
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿