2017年3月15日水曜日


 
荷下ろしをしながら、進んでいる。
 
積んで、運んで、またおろして。
 
 
朝、起きて窓をあけたら
マンションのむこうにもくもくと白い雲と青空が見えた。
建物で視界がうまっていても、空はあるし、そしてとても広い。


昨夜、晩ご飯を家で食べようと、19時前に事務所を出ると
明るく青い夜があって、空気もどこかゆるくて
春がきたなぁと思う。
 
 
自分が無敵ではないということ
それは当たり前のことなのだけれど
つい、頭だけになると、からだのことや
時間という制限のことを忘れてしまう。
 
できないことが、たくさんある。
 
足もとをひとつひとつ、みていこう。
 
できないこと、やれないことをみて
それから自分の手の大きさを、はじめて見つけることができた。
 
たんたんと。
 
 
色んなことを、諦めた。
 
かなわないのに夢みていたことや
自分とはずれているけれどやろうとしていたこと。
 
諦めるのには時間がすこしかかった気がするけれど
 
自分とはずれたことを一生懸命なんとかしようとしている自分の奥で
全然、のびのびしていなくて、窮屈になっている小さい自分の姿がみえたときに
 
どちらを大切にするのかが、わかった。
 
 
事務所から一本道、ずっといったところに、珈琲屋さんを見つけた。
事務所からひとつ道を折れてまっすぐいったところにも、とっても美味しい珈琲屋さんがあって
どちらも同じくらいの距離だけれど
きっとわたしは、まっすぐ、一本道の方に、これから珈琲豆を買いに行くだろうと思った。
 
どちらかといえば、ひとつ道を折れていったところのほうが
豆は好みで美味しいんだけど
足と心がむくのは、まっすぐいったほう。

まがる、ということが
案外ストレスなんだな、と思った。
 
まっすぐ一本道の先って
同じ流れのところだから
ひゅっと自転車漕ぎだしたら、なんだか直ぐって、感じられるんだ。


2017年3月5日日曜日


色んなことが全然間に合っていないまま
むかえた3月。

あれをしなくちゃこれをしなくちゃ
ということがいつも心身に乗っかって
朝起きると
「ちゃんとしよう」「ちゃんとしよう」
と自分に言い聞かせている。

でも一向にいろいろできないのだから
どうしたらいいんだ、と思っていた。

こんな気持ちで描いた絵がいいわけない、とも思った。

ずっとためていた会計を終わらせて
ものの考え方を教わって
少しずつ手から抱えていたものが離れていく。

珈琲がすこしからだにしんどくなってきたので
なおちゃんにもらったハーブティのまだすこし残っているのを飲みながら
あぁ、そうだ、なおちゃんにお茶をつくってもらおう。と思う。
それで思いついたそのままにラインを送った。

なおちゃんからの返信は、落ち着いた感じで
的確にいくつかの質問が添えてあって
なんだかその感じにほっとした。

病院で看護師さんに、脈をとってもらうときみたいな
すっと、心がしずかになる感覚。


それから自分でもからだのことを少し見始める。
6時間は睡眠が必要だ、それより短いと疲れがぬけきらない。ということも発見して
6時間眠ろう。6時間眠れるようなスケジュールを組もう。と思う。
いつも4時間とか5時間後にセットしていた目覚ましを、
6時間後にセットしたとき
眠ることが嬉しくなった。
 
 
介助の仕事の研修の帰り道、
仁美ちゃんと橋を渡っているとき、川の向こうに日が落ちたあとの綺麗なピンク色と、うす水色のしずけさが広がっていて、川がたゆたゆとしていて
「この時間が好き」
と言って足をとめた。

仁美ちゃんも隣で立ち止まって、空を眺めながら
「すこしまえの夕陽がぴかーっとしているときより、こっちのほうがすき?」
と聞かれる。
「夕陽がぴかーっとしているときもすきだけど、この時間がすきかも。風がこうやってふいてきて、ちょっとつめたいな、でもあったかいな、とか。遠くのほうまで見える感じがする。しずかで」
と答えると
「おもしろいな、今なおが言ったことそのまんま、なおに思うことやわ」
と、仁美ちゃんが言った。

なんだかじわっと嬉しかった。

 
それから、これから仁美ちゃんとふたり
女性ってなんだろう、という企画をつくるところにいるので
その話をしながら帰る。

はじめは
「自分のなかの女性らしさとか、女性の質みたいなのがわかれば
自分のなかの男性的なところも抵抗なく使えるようになるのではないか」
という話をしながら歩いていて

事務所の玄関前にきたところで、仁美ちゃんが最近の出来事を話してくれたとき
仁美ちゃんは仁美ちゃんのままで、一緒に働いている男の人がその人のところで動いて
豊かにめぐっている景色がみえたときに
「別に男性的なところ、使えなくてもいいかもね」
と、思ってそういったら、なんだかすごく楽になって
仁美ちゃんとふたり「フーーーーーっ」と長い息がもれた。


ひとりマッチョにならなくていいね、という話をした。